カワラヨモギ
キク科の多年草で、根茎は短くてがたく、根生葉は密生した白毛でおおわれ、 茎高は30~60cmぐらい。茎頂は枝分かれし、下部は木質化します。
葉は互生でほぼ無毛、二回羽状に全裂し、裂片は毛細管状になっています。 夏から秋に円錐状に多数の小頭花を下向きつけます。もっとも薬効に優れた種類で、夏から秋に採集した若苗は食用に、全草と花穂は天日乾燥したものをおもに漢方薬に使います。
成分の精油には、著しい利胆作用があり、漢方のほか西洋医学の利胆剤の製造原料となっています。
ヤマヨモギ (オオヨモギ、エゾヨモギ)
葉裏に密生した綿毛からもぐさをつくり、若苗は食用となります。ヨモギに比べて全体が大形なので、別名オオヨモギともいわれ、香気は少ないです。
漢名は簍蒿(ろうこう)と言います
ヒメヨモギ
姫ヨモギとも書きます。山野の草地 に生え、地下茎で繁殖します。
茎は高さ150cmぐらいでくも毛があり、かたく、しばしば紫色を帯びます。
葉の下面には白綿毛が 密生しています。
ハマヨモギ
海に注ぐ河口付近の泥地に生え、満潮時には海水中につかります。
茎は高さ30~90cmで太く、葉は厚く、全体に特殊な香りがします。
和名は浜辺に生える意味からきています。