よもぎの歴史

よもぎの生命力は素晴らしく、踏み潰されたり、ちぎられたとしても日当たりさえ良ければどんな荒地での繁殖します。
その生命力にあやかる 昔の人々はまず、ヨモギの優れた生命力に注目し、食べ始めたと思われます。そして、食べたり煎じて飲むことにより、いろいろな効能が確かめられ、伝えられてきたのです。

めでたいときに日本の風習では紅白で飾ります。その中に紅白の餅がありますが昔は白と緑の餅が飾られていました。
緑の餅は当初、ハハコグサ(母子草)を使っていましたが、厄をはらう意味を込められ薬草として利用されていた「よもぎ」が使われるようになりました。
よもぎを使った餅は中国から伝わり、よもぎの葉を軒先に飾るのは魔よけとしての意味が込められているのです。

また、よもぎは腰痛や神経痛などの治療としての『お灸』のもぐさとして使われます。『お灸』は約三千年前の古代中国において始まり、西暦600年ごろに日本へ伝わってきました。